2008年5月24日土曜日

Stanford MBA合格法(9) TOEFL iBTスピーキング対策

Stanford MBA合格法(2) Toefl iBT攻略法の続きです。

Stanford MBAに合格するのには、TOEFL iBTで105点くらいは欲しい、という噂を聞いたことがあります。
(あくまでも私が受験していたときの噂です)

私が受験した年には、Harvard MBAは、Toefl iBTで最低109点必要とされていました。

しかし、いざToefl iBTを受けてみると、帰国子女でない限り、意外と105点ないし109点はとれないのではないでしょうか。

その理由は、Speakingの導入にあるのではないか言われています。
私の場合も、赤ん坊の頃にアメリカに住んでいたのですが、その後は、基本的に日本国内にいることが多かったため、ReadingやListeningで点がとれたときでも、Speakingでは最後まで中々点が出ませんでした。

そこで、ここでは、私が、どのようにSpeakingの点を挙げたかについて書こうと思います。
(私がToeflを受験した2007年時の情報となります)

1.全体としての戦略(基本)

まず自分の練習を録音するために、ICレコーダーを買います。
Toefl iBTにおいては、自分の発音としゃべる速度を確認するためにどうしても録音が必要になります。

ICレコーダーは、4万円以上する高額なものから数千円程度の安いものまでピンキリですが、私は、「どうせインタビューの練習でも必要になるし、留学後に講義を録音できるかもしれないし」と考えて中の上程度のものを購入しました(OLYMPUS ICレコーダー Voice-Trek DS-60)。

次に、本番で気をつけることですが、とにかく、しゃべり続けることが重要です。
途中で止まってしまったりすると、経験上、大幅に減点されたように思います。

その際、良い『内容』をしゃべろうと意識するよりも、

・なるべく難しい単語、接続詞、正しい文法を使用する
・良いテンポを心がける(ゆっくり喋りすぎない)
・良い発音を心がける

ことが重要となります(これができているかチェックするためにOLYMPUS ICレコーダー Voice-Trek DS-60等が必要となります)。

2.第1問と第2問の回答の仕方

通常、 以下のような問題が出題されます。

(1)何らかの体験・意見・好み等を聞かれる
(例:あなたにとって一番思い出深い経験は何ですか)

(2)自分の立場・意見を聞かれる
(例:On campusに住むのとOff Campusに住むのとどちらが良いと思いますか)

(1)のパターンが出題されたときには、私は、
"[The most memorable experience for me] is definitely・・・for several reasons. First,・・・. In addition to that・・・. Third,・・・"
という型を利用して応えていました。

ブラケットの付いた
[The most memorable experience for me]
という箇所は、問題文を(若干modifyしつつ)引用して話します。

definitelyという単語や(Secondの代わりに)In addition to thatを利用したのは、少しでも難しい単語を入れて、多少でも点数アップを狙うためです。

このように、

自分なりの型を持つ+問題文を引用する

というテクニックは、回答時間の短いToefl iBTスピーキングでは重要です。

ちなみに、上記(2)のタイプの問題が出題されたときには、私の場合には、

"I agree (disagree) with [問題文の引用] for several reasons. First,・・・. In addition to that・・・. Third,・・・"

という型を用いていました。

なお、1問目と2問目は、とりわけ回答時間が短いのですが、それでもメモをとることは重要です。

しゃべっているうちに、混乱したり、「何て言おうとしてたっけ?」と(短時間でも)悩んで、点数を下げてしまうことを防止する効果があります。
(上記に記載した型を用いる方の場合には、最初は問題文を引用するだけですから、First・・・以下の部分の骨子だけをメモすれば足りると思います)

それから、First・・・と自分の意見等の理由・肉付けをしゃべる際に、実際に自分の経験したことをしゃべると、点数が上がると思います。

上に述べた練習を繰り返したいところなのですが、Speakingの問題を数多く収録している参考書は、私の受けたときにはあまり存在しませんでした。

そこで、TWEの過去問がSpeakingの1問目と2問目に似ていることから、これを用いると良いとされています。ただ、現在は、無料では手に入らないらしくSample Essays For The TOEFL Writing Test 等のTWEの過去問を有料で収録した本を買うか、GMATのAWAの過去問(Web上から無料で大量に手に入る)を代わりに用いることになると思います。

3.第3問目と第4問目の回答の仕方

第3問目も第4問目もReadingをした後に、これに対するListeningが実施され、これらを要約してSpeakingをすることが求められており、似ている問題に見えます。

しかし、取るべき対策は、大きく違います(少なくとも私が受けたときにはそうでした)。

第3問目については、Readingの際に、その文のテーマの骨子をメモし、さらに、これを支える根拠を(メモしてもしなくても良いので)頭に大体入れることが重要です。

そして、Listeningの際に、後でなるべくしゃべりやすいように、「(テーマ⇒)結論⇒根拠」という順でノートをとります。

これは、
・Speakingの際の出だしとしては、(結論のほかに)ReadingとListeningで共通する、そこで話題になっているテーマにも言及すべきであること、
・Speakingのその後の流れとしては、Listeningの際に議論されていた、当事者の意見を支える根拠を言及すべきこととなることが多いこと(なお、Listeningの根拠の部分は、Readingの根拠を頭に入れておくと聞きとりやすいと思います)
ことによります。

これに対して第4問目については、私が受けた際には、

Readingの際に、定義を記載した箇所があり、その定義をメモ用紙に書き写すこと
・Listeningの際に、(Readingで書き写した定義に関する)論拠や具体例をできるだけメモにとること

が重要でした(特に、定義を書き写すことは非常に重要でした)。

つまり、たいていの場合、「定義を説明した後で、具体例を言いなさい」のような問題が出て、Readingで定義を書き写しておかないと困ってしまうことが多かったのです。

4.残りの問題の回答の仕方

残りの問題については、会話と大学の講義などが出るのが通常です。

会話問題については、メモ用紙に縦に線を引いておいて、左側に人物Aがしゃべった内容を書いておき、右側に人物Bがしゃべった内容を書いておくと良いと思います。

大学の講義などの問題については、私の場合、普段からStanford iTunesを聞いて、メモをとる練習をしていました。上手にメモをとれるようになるにつれて、点数もあがっていきました。

勉強に疲れたら、気分転換に、National Geographicのウェブサイトで、パンダ等を見ながら英語の勉強をする手もあります。

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